ニューヨーク、セントラルパークにて
若いころに繰り返して読んだ、サリンジャーの「ライムギ畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」の中に、確か、セントラルパークの「あひるの池」というのが出てきた記憶がある。
5番街と59丁目の角に立つ有名なホテル「ザ・プラザ」、通称「プラザホテル」を望むこの池が、その本に描かれた池なのかどうか、僕にはわからない。
ただ、この池の側に立ちながら、僕の心が、「ライムギ畑でつかまえて」を初めて読んだ少年のときのように、瑞々しく、感動にあふれていたことは、事実だ。